小説本 勇者一行の人外化TS(2)
🕑 Added 2023-11-29 20:22:49 +0000 UTC
「まず、今の状況を把握しよう。アイテムの残りは?」
戻る方針を決めたとはいえ、ダンジョン最奥から入口に戻るまでの道のりも決して安全ではない。
準備を整えるため、勇者はすぐには動かずにパーティーの状態を確認する。
「一通り……帰還するだけなら十分すぎる量です」
座り込んでいた魔導士が答える。
アイテム類の管理は彼が担当していたので、足元に落としていたバッグを拾い上げて勇者に渡した。
「荷物は俺たちが持つよ、何かあったらすぐに言ってくれ」
「すみません……」
胸を下から両腕で支えながら、頭を下げる魔導士。
抱えきれないサイズの乳房が、服ごしにもだぷりと揺れる。
「あー、こっちも1ついいか?」
今度は盗賊が口を開いた。
あまり浮かない顔だが、手には何かを持っている。
「せっかくだし、宝箱は開けたんだけどよ……」
部屋の奥を指さしながら話す盗賊。そこにあった宝箱は蓋がすべて開け放たれており、空になった内側を晒していた。魔導士と勇者が現状を確認している間に、ちゃっかりと中身を頂いたらしい。
ただ、その表情はあまり明るくない。
「こんなのしか入ってなかったわ」
ため息をつきながら、手に持っていたものを勇者たちの前に差し出す。
いくつかの装備品のようだが、見たことのない形状のものばかりだった。
「……なんだこれ」
1つ1つを確認しながら、思わず呟く勇者。
身に着けるための装備……なのはギリギリ分かる。
しかしそれらはすべて、腹部や腋、首元といった部分を大胆に露出した衣装の数々だった。
どれも、戦闘には適してないだろう形状のものばかり。
「コレクターなら買うのかもしれねぇけど……」
中でも極端なのが、白地に黒の斑が入ったビキニだ。
ビキニアーマーというものはあるが、完全に水着としてのビキニである。
その模様はまるで乳牛、ホルスタインの身体を再現したかのような柄であり……
「男のオレたちじゃ着けられないな」
「いちおう鑑定してみたんだけどよ、人間用かも怪しいわ」
彼が手に持っているビキニのサイズは、あまりにも大きかった。
乳房を包むためのカップの部分。片方だけでも、勇者が身に着けている胸当てと同じくらいの面積がある。
顔面を包み込めてしまいそうなサイズのそれは、女性の冒険者だとしてもまともに着けられないだろう。
「これなら、回復薬の方がまだマシだったな」
ひときわ大きなため息をついて愚痴をこぼす盗賊。
仮に素晴らしい効果があったとしても、着用できなければ意味がない。
どちらにしても、勇者たちが使える代物ではなさそうだ。
「「「…………」」」
重苦しい沈黙が立ち込める。
長い探索の末に得たものが使い物にならなそうな装備とあっては、落胆するのも仕方ないだろう。
ましてや魔導士が正体不明の呪いを喰らってしまったのだ。割に合わなすぎる。
「考えててもしょうがない、戻ろう!」
空気を切り替えるように手を打ちながら、勇者が声をあげた。
帰りについては、来た道を逆戻りすればいい。探索のために寄り道をする必要もないので、往路よりも時間を必要としない。
くわえて通るにあたってすでに魔物たちを倒してきたため、スムーズに進めるものだ。
……ただ、彼らの足取りは行きよりもずっと重かった。
「うっ、くっ……」
原因は魔導士にあった。
具体的には、やはりというべきか彼……彼女の身体だ。
どぷんっ、だぷっ、ゆさっ……
一歩ごとに重たげに揺れる魔導士の胸。
女性の平均バストよりもはるかに大きくなった乳房が、上下するたびに彼女の足元をグラつかせていた。
着ている修道服は全身の肌を覆い隠すための衣装であるにもかかわらず、規格外の乳肉によって押し上げられた布が胸の輪郭を際立たせてしまっている。
街にいる娼婦たちであっても、このようなサイズの乳を持っている者はいないだろう。
ゆったりとしていたはずの服は胸元だけがギッチリと詰まり、乳首まで浮き上がってしまっている。
「はぁ、はっ、うぐっ……」
ただ歩いているだけなのだが、すでに息が上がっている。
その胸は勇者と盗賊が背負っている、アイテムを詰め込んだバッグよりも重そうだ。
そんなお荷物が2つも胸について一歩ごとに揺れるのだから、思うように歩くスピードが出ないのも必然といえるだろう。
「だ、大丈夫か?」
「少し休んでも……」
勇者も盗賊も心配しつつ声をかけるものの、目のやりどころに困っている。
仲間が女体になるという経験のない事態に戸惑い隠せず、魔導士のペースに合わせて進むしかない。
「すまない……私は大丈夫だから、先を急ごう」
魔導士の方も気丈に振る舞ってはいるが、余裕はまったくない。
胸にくわえて体型も牛娘のそれに変わったせいで、余計に筋力や体力が落ちていた。
実は普段から補助魔法などでバフをかけていた彼だったのだが、それも呪いで使えない。
大きく前にせり出した胸のせいで足元も見えづらく、気を抜くと転びそうになる。
今までにないレベルで、心身に負担を掛けた移動。
そして巨大な乳房がもたらしているのは、重さだけではなかった。
だぷっ、ゆさっ、ずりっ!
「んっ……!」
重たげに揺れるたび、布と乳首が擦れて背筋がビクリと跳ねてしまう。
乳房は大きさだけでなく性感帯としても育ちきったようで、わずかな刺激すらも快感に変換してしまっていた。
衣擦れだけでは物足りないとばかりにじくじくとした疼きが胸の内側にも広がってゆき、おっぱい全体が欲求不満を訴えてくる。
(こんな所で、胸を弄るなんて淫らなことをしては……!)
衣装……聖職者然とした格好は見た目だけではなく、勇者の加護をもたらす女神を深く信仰していた。
性的なものとは縁遠い生活を送ってきたはずの彼の中で膨れ上がるのは、今まで抱いたことのない欲求。
思いっきり母乳を噴き出したい。
乳首で気持ちよくなりたい。
おっぱいでイキまくりたい。
ダンジョンの内部でそんなことを考えること自体が異常であり、呪いによるものなのは間違いない。
牛娘としての肉体が生み出す衝動を、魔導士は高潔な精神と強靭な理性で抑えていた。
……ただ、抑えきれないものもあった。
ジワァ……ボタタッ!
女体となってからずっと、乳首から染みだし続けている母乳。
疼きが増すにつれて、その量も増していた。
乳首を刺激するのは逆効果なので、流れるままにするしかない。
母乳で濡れた布は肌に貼りついて、余計に爆乳の輪郭が際立ってしまっている。
下乳を伝い流れた母乳はさらに下方へと染み渡り、濡れた布は肌にじっとりと貼りついて、変わり果てた女体のプロポーションが浮き上がる。
厚く面積もある布が母乳を吸ってじっとりと重く固くなり、魔導士の足どりもいっそう重く、周囲には甘ったるい匂いが広がっていく。
「はっ、はぁっ……くっ……!」
胸を押さえてうめく魔導士。
擦れる乳頭から、母乳が溜まっているだろう胸の内側から、パンパンに張り詰めた感覚が苦しいくらいに押し寄せてくる。
乳首を弄るなどという経験がない彼にとって未知の感覚であり、その疼きに苛まれていた。
「あー、あのさ。その服……流石に脱いだらどうだ?」
言いにくそうに提案する勇者。
呪いで変質した胸、その肉体に苦しめられているのは確かなのだが、あきらかに彼の服装がそれを助長していた。
サイズの合わない男性用の修道服は、乳房を押し潰してしまっている。
胸板ごと圧迫されているのが一目でわかるし、みるからに息苦しそうだ。
テントを張ったようにピンと張り詰めた布は、母乳の染みでグショグショに濡れている。
「しかし、こんな場所では……」
周りを見つつ抵抗を示す魔導士。
ダンジョンの中、しかも仲間たちが見ている前で服を脱ぐ……。
女体となった自分が裸になるのは、あまりにもはしたない行為に思えてしまう。
「お前は男だろ、恥ずかしがる必要ないって」
後押しする盗賊。
気持ちは分からないわけではないが、今は緊急事態だ。
風呂に入ったこともあるし、怪我の治療などでも裸くらい何度も見ている。
このまま負担になる服を着続けるよりも、ここで脱いでしまった方がいいという判断だった。
「そう……ですね。仕方ない」
自分に言い聞かせつつ、服に手をかける魔導士。
下から布をまくり上げていくと、くびれを描いた腰が露わになる。
少しむっちりとした印象があるのは、牛娘という豊満さに特化した姿ゆえだろう。
女体であることを示す、なめらかな曲線で描かれたプロポーション。
さらに引き上げていくと、ギチギチに詰まった下乳が顔を覗かせた。
布とともに乳房も上へと引っ張られ、乳房の付け根と谷間の裏側が外気にさらされる。
このまま脱げればいいのだが……。
ギチッ
「んっ」
乳房の3分の1ほどが見えたところで、動きが止まった。
パンパンに張り詰めた布が胸を締め付け、引っかかってしまっていた。
本来は入らないサイズの乳肉が、服の内側で出来上がったのだ。
着ているのも苦しいが、脱ぐのにも
「んっ……きつい……!」
ムニッ、タプッ、ユサッ
細くなった腕に力が入り、腰も使って左右にくねらせる。
身体を小刻みに揺するたび、溢れだした下乳がわずかに揺れて、勇者と盗賊は視線を逸らした。
「もう、ちょっと……」
引っ張られた下乳が、ゆっくりとその面積を増していく。
乳肉がたわみつつ、母乳が潤滑剤になってずり下がりつつあった。
徐々に見えてくる乳房の下半分。濃いピンク色をした乳輪が見え、乳首にさしかかろうとした次の瞬間—―
ダッ……プゥン!
一番きつい部分を超えて、重たげに、とても重たげに乳房がまろび出た。
重力に引かれてへそ辺りまで押し寄せた乳肉がどっぷりと波打ち、ゆさゆさと揺れながらあるべき位置へと帰還する。
そのボリュームと動きに圧倒されて、見つめることしかできない勇者と盗賊。
「あ、あまり見ないでください……」
恥ずかしそうに腕でかばいながら、顔をそむける魔導士。
服の圧迫から解放されて、本来のサイズ感を取り戻した魔導士の乳房。
胸板から当然のように溢れだした乳肉は、自重で甘くたわみながらも、丸く柔らかそうな形を保っている。
濃いピンク色をした乳輪は手のひらよりも大きく、中心にある乳首は親指やコインはおろか手首にすら匹敵する太さで、トプトプと白い液体を滲ませている。
しかし、母乳でしっとりと濡れた乳肌がその何倍もの面積があるため、絶妙なバランスを形成していた。
どんな女性よりも大きく、魅力的で包容力を感じさせる乳房。
これだけのボリュームがあっては、もう魔導士の装備を着なおすのは難しいだろう。
「そうだ、タオルか何か……」
服の圧迫と重さから解放されて楽になったのはいいが、このまま裸でいるわけにもいかない。
身じろぎするたびにブルブルと波打つ乳肌は、少しの振動でも魔導士を振り回してしまうだろう。
乳房を覆うため、荷物からいいものがないか探そうとする勇者。
「これ……たぶん使えるんじゃねーか?」
盗賊が差し出したのは、さきほど宝箱から出てきた牛柄のビキニだ。
あまりにも大きく顔面を包み込めるだろうサイズのカップは、どう考えても常人が着れるものではない。
そう、規格外のサイズの乳房にぴったりの……
「「…………」」
勇者も理解して、2人で魔導士の胸を見つめる。
ビキニも魔導士の胸も、どちらも規格外なのだから……むしろ着れるのではないか?
目算でしかないが、そんな気がした。
「……わかりましたよ」
嘆息しながら受け取る魔導士。
恥ずかしいし屈辱的ではあるが、このまま歩けば乳肉が跳ねまわってしまうのは明らかだ。手ブラで歩くよりはずっといいだろう。
受け取ったビキニのカップを胸にあてがい、背中で紐を結んでみると……。
魔導士の胸にぴったりとフィットした。
「マジか……」
盗賊の呟きが漏れる。
あれだけデカかったビキニを、着こなしている……魔導士の爆乳のデカさに改めて衝撃を受けていた。
しかも、その牛柄ビキニですら乳房の全てを覆いきることはできず、乳輪を隠しきるのがやっとといった状態だった。
ただピンと張った肩紐が乳房の自重をしっかりと支えているし、揺れも抑えられている。
胸を包む水着としての機能をしっかりと果たしていた。
肉体が牛娘なのもあって、ホルスタイン柄なのも似合っていた。
……もちろん、本人に言えるわけがなかったが。
「「…………」」
奇妙な沈黙が流れる。
胸はもちろんだが、ビキニになったことで今まで服の内側に隠されていた肢体すべてが晒されていた。
胸に負けないボリュームをした巨尻と、ウエストくらいあるだろう極太の太腿。
うっすらと脂肪が乗り、むっちりとした全身は、抱き心地の良さそうな肉感に溢れている。
呪いを受けた魔導士だとわかっていても、その姿は爆乳の女性なのだ。
呼吸にあわせてゆっくりと上下する胸にも視線が吸い寄せられ、意識せざるを得ない。
カップからわずかに溢れだした乳肉が、横乳に食い込む紐が、柔らかな肉感を強調している。
「い、行けそうか?」
「ええ……大丈夫です」
「よし、じゃあ先へ進もう」
気まずい空気を仕切り直すように勇者が確認し、背中を向ける。
これで、いくらかペースも上がるだろう。
あまりジロジロ見ないように、そそくさと先へ進む2人。
「こんなはしたない格好をするなんて……」
自分の胸を見下ろして呟く魔導士。
視界の半分以上を乳肉が埋め尽くし、長く深い谷間が中央に走っている。
くわえて立ち上ってくるミルクの匂い。
自分が牛娘になったこと、ビキニ1枚という痴女みたいな姿でダンジョン内を歩くことを、嫌でも思い知らされる。
ただ、これ以上の手段がないのも理解していた。
ホルスタイン柄のビキニは重すぎる爆乳を支えつつ負担を背中や首元に分散させているし、先ほどまでの息苦しさも感じない。
母乳は止まっていないが、元が水着なので濡れても不快ではない。
まるで、この身体に合わせて作られたかのようだ。
防御力については不安しかないが、そもそも戦闘に参加できる状態にないので考えないでおく。
「なるべく早く街で解呪しないと……」
魔導士は、ぽたぽたと下乳から母乳が滴るのを感じながら歩き出した。