コミッションss『3匹目の勇者』(終)
🕑 Added 2023-08-24 11:36:47 +0000 UTC
「あら、いい姿じゃない」
魔王は玉座に座ったまま、裸の姿になった彼を見つめて満足そうに歓迎した。
「昨日の夜は楽しかったわ♪」
「……」
ニヤニヤと笑みを浮かべながら語る魔王を、勇者は黙ったまま睨みつける。
もう、余計な会話はする気はなかった。
「約束は果たした。これで解放してくれるのだろう」
一夜は共にした。これ以上守るべき約束はないはずだ。
さっさと終わらせて、自由の身になることを優先する。
約束を破ることがなければ、これで無事に戻れるはずだ。
「ええ、もちろんそのつもりよ。でも……」
言葉を切った魔王は、目を細めてニヤリと笑みを浮かべながら告げる。
「その身体で、人間の領地に戻れると思って?」
「!?」
自分の身体を見下ろす。
足元が見えない巨乳に、チラチラと見え隠れしている尻尾。
誰がどうみても魔物……ふたなり淫魔だ。
「自由になったとして、人間たちは貴方を勇者だと信じてくれるかしらね?」
ようやく、彼女が言わんとしていることを理解した。
私物も服も、すべてこいつらの手の中だ。おそらく返すつもりもないのだろう。
裸のまま人間界に戻って証拠も何一つないまま自分が勇者だと訴えたところで、信じてもらえるわけがない。
そもそも魔物が近づいてきた時点で攻撃してくるに決まっている。魔物の話を律儀に聞く方がおかしいし、問答無用で倒す方が真っ当な人間の反応だ。
「これが狙いか……!」
精力剤を飲ませたのも、精を吐き出させたのも、中出しでふたなり淫魔に変えたのも、勇者を自らの配下として手中に収めるため。
前任の勇者たちがメイドとして仕えている事実をもっと真剣に捉えれば、想定できたかもしれないと自分の甘さに唇を噛みしめる。
「別に嘘はついてないわよ」
白々しくのたまう魔王。
ただ彼女に敗北した時点で、勇者が好きにされるのは必然の事ではある。
希望をみせてから弄ぶという点で悪辣ではあるのだが、それを咎める者などいないのだ。
「約束どおり自由にしてもいいけれど、その場合はこのままはぐれ淫魔として魔界に放り出すことになるわ」
今勇者がいる場所は、魔界の中心たる魔王城……勇者としてのスキルをフルに使ってようやく到達できる場所だ。
踏み入ることすら困難な危険地帯、自分の力の使い方も分からない非力な淫魔が立ち向かえるはずがない。
「あなたが元勇者だと情報をバラまけば、魔物たちが群がってくるでしょうね」
追い打ちをかけるように告げる魔王。
自分たちが手を出すつもりはないが、配下の魔物たちは別であると言外に告げている。
淫魔としての能力も低く非力な存在にされた勇者に魔物に抗える力はなく、この城を出て無事でいられる可能性は限りなくゼロに近い。
今の勇者にとって、魔王城の外は死地も同義なのだ。
「……もしこの城にいたいなら、私に忠誠を誓いなさい。メイドとしてなら受け入れてあげる」
淫魔メイドが両手に用意していた、メイド服を指し示す魔王。
彼女たちのように、勇者からサキュバスメイドになれということだろう。
弄ばれたうえで仕えろという、この上ない屈辱。
「…………くそっ」
長い沈黙のすえにメイドから服をひったくる。
これ以上は余計なことをされたくないと自分で袖を通した。
あの淫魔メイドたちと同じサイズなのだろう、胸元が少しブカブカだった。
「結構似合ってるじゃない」
メイド服の姿となった勇者をニヤニヤと見つめる魔王。
屈辱にこぶしを握り唇を噛みしめる勇者だが、今はこらえるしかなかった。
そんな彼へ、さらなる追い打ちが掛けられる。
「じゃあ、忠誠の証に……」
ぶるんっ!
魔王は玉座に座ったまま、勃起したふたなりペニスを見せつける。
昨日の晩に勇者を犯し抜いたその肉棒は、やはり雄々しく巨根だった。
「ここにキスしなさい」
自らの亀頭を指し示すふたなり魔王。
ググッと持ち上がっていく巨根、その割れ目からは先走りがタラリと垂れている。
凶悪なまでにエラの張ったそこが、メイド服を着た勇者を捕捉しているかのようにそそり立った。
「くっ……!」
あまりの屈辱に歯を食いしばるが、自分の命には変えられない。
(仕方ないことなんだ……!)
勇者は自分に言い聞かせ、玉座の前に跪く。
……もし、魔王に負けた直後の勇者であれば、どのような目に遭うとしても拒んでいただろう。
少なくとも自分が魔物となって魔王に与するという状態だけは、何としてでも避けたはずだ。
しかし魔王のふたなりペニスを見つめる視線には熱がこもっており、彼自身にも自覚がないまま、その精神は歪められつつあった。
「んっ……」
軽く息を止めながら顔を近づけ、熱く張りつめた亀頭が唇に触れる。
ゾクゾクとした感覚が背筋を走り抜ける。
彼はそれを嫌悪感ゆえだと思っていたが、その中に混じるものをまだ自覚できていない。
そして……
「いい子ね、」
ずぶぶっ!
「んぶっ!?」
魔王はキスをした勇者の頭を掴み、ふたなりペニスに向けて押しこんだ。
あまりに太く長い魔王の逸物は口の中から喉にかけてをその肉で満たし、強制的にフェラチオの格好になる。
ズボッ
「ん……ンぶッ、ぐぷっ、グボッ!」
そのまま頭を動かして、ペニスに向かって上下させる。
まるでオナホをストロークするかのように扱い、肉棒をしごかせるふたなり魔王。
くぐもったうめき声を出そうとするが、それすらもペニスに押し潰され、わずかな喉の振動となって魔王の剛直を刺激する。
あまりにも乱暴なプレイによる蹂躙……しかし抗うことはできなかった。
魔王に忠誠を尽くすと誓ったいま、勇者だった淫魔はただの従者でしかない。
まぁ、この身体では魔王に抗いたくても抗えないのだが。
「んっ♡」
ドブルルルルリュッ!!!
「っ~~~~!?」
舌で潰せそうなくらい濃厚でドロドロと喉に貼りついてくる精液。
小瓶で味わったのと同じ、しかしずっと濃厚で熱く粘ついた液体。昨夜の増された精力剤が、今さらながら魔王の精液だったのだと気づく。
勇者は、口腔一杯に満たされた魔王のふたなりザーメンを感じて—―
「んぐっ、こくっ、ごくっ……」
(美味しい……♡)
自然と喉を動かしてしまっていた。
粘膜や歯茎に残ったものを自然と舌で舐めとり、飲み干していた。
そして飲んだ胸の中から、全身にエネルギーが漲っていくような心地よさが広がっていく。
しばらく精液の余韻に恍惚としていた勇者だったが……。
(お、俺は何を……!)
魔王に強引に犯されたことを悦び、さらなる精液を求めていた自分に愕然とする。
これではまるで、魔物としての淫魔と何も変わらないではないか。
「淫魔の長たる私の精液だから、飲み続ければ他のメイドたち位には強くなれるわ」
へたり込んだままの勇者へ、魔王が声をかける。
我に返って手をやると、股間が勝手に濡れていることに気づく。
ふたなり淫魔となった勇者は、魔王に強引に強制オナホ扱いをされて発情していた。
「昨日は前戯レベルで終わっちゃったから、今日はたっぷり楽しみましょう♪」
「っ……♡」
強引に絶頂させられたあの夜の記憶が蘇り、さらに愛液がゴプリと漏れだした。
ふたなりサキュバスとしての身体が、目の前の相手に服従してしまっている。
それどころか、奉仕することに悦びを覚えてしまっていた。
「しばらくの間は、徹底的に奉仕させてあげるから、覚悟しなさい」
ふたなりペニスを突きつけてくる魔王。
精液に濡れぼそった亀頭から、強烈なオスの性臭が鼻腔に押し寄せる。
淫魔にされて、メイドにさせられ、犯される。
それは勇者として……恐ろしく、おぞましく、屈辱なことのはずなのに……。
「あ……♡」
身体の内側から興奮がこみ上げて止まらない。
目の前のチンポを求めてしまっている。
今まで以上に苛烈で、快楽に満ちた時間が待っているのは疑いようがなかった。
(俺は……人間としての自分を、いつまで保っていられるのだろう……)
勇者だったふたなり淫魔は絶望を感じながら、ただ性欲に満ちた視線で魔王の股間を見つめていた。
(了)