コミッションss『画面ごしの導き』(終)
🕑 Added 2024-11-12 10:03:23 +0000 UTC
翌朝。
「んぅ……?」
差し込んでくる朝日に、のそりと身体を起こす。
どうやら、机に突っ伏したまま寝てしまっていたらしい。
時計を見ると、いつもよりも遅い時間を指していた。
「やばっ、遅刻する!」
状況を理解すると同時に目が覚めた。
重い身体を無理やり動かし、慌てて身支度をする。
クローゼットからシャツを取り出して、慣れた動きで着ようとしたのだが──
ギチッ
「うん……?」
ボタンがうまく閉まらない。
第3ボタンあたりから急に手が動かなくなった。どこかで引っかかっているのだろうか?
もぞもぞと動かしている間に、シャツが湿っていることに気がつく。
手を離して確認すると、手のひらまでベタベタとした感触が残っていた。
力みすぎたせいで、手汗をかいてしまったみたいだ。
(……まあいいや)
いつもの電車まであまり時間はないし、胸のあたりの2,3個が開いてたところで困ることはない。
首元と腹部はしっかりと留めて、上にスーツを着れば誤魔化せるだろう。
どうにか格好を整えて、家を出たのだが……。
ギチッ、ミチッ
一歩ごとにズボンが引きつれて歩きにくい。
姿勢が悪くて脚がむくんでしまったのかもしれない。
どうにか駅までは歩けたが、電車内でも違和感は消えなかった。
それどころか、車両の中は妙に甘ったるい匂いが充満していることに途中で気づく。
誰かがケーキでも持ち運んでいるんだろうか?
「うっ、ふぅ……!」
電車が揺れるたびにアナルと下腹部がじくじくと疼いて、じっと立っているだけでも苦痛に感じられる。
さっきからずっと周囲から視線が集まっている気がするが、自分は普通のスーツと鞄しか持っていない。近くの人間がジュースでもこぼしたとか、そういう状態なんだろうか?
ようやく会社に着いたときには、いつもよりも体力を消耗していた。
これで身体を休められると、ドカッと脱力するように自分の席について──
「お”っ♡」
椅子に座った衝撃が下半身に響いて、喘ぎ混じりの声が漏れる。
ビクリと身体が震えて、軽い絶頂の波が広がっていく。
「大丈夫ですか?」
「あ、えっと……別に問題ないよ」
同僚に心配されたが、どうにか誤魔化そうとする。
しかし、こちらが座席を回転させて向きなおった瞬間、相手の表情は心配から困惑へとゆがんだ。
「あの、その身体……」
「何か問題でも?」
やけに言いにくそうにしている同僚。
奇妙なものを見るような視線でこちらの胸や尻あたりを見つめて、
「いえ……お大事に」
気まずそうにそそくさと去っていった。
そんなに体調が悪いように見えるのだろうか?
なんだったのかよく分からないまま始業時間となり、意識は業務内容の方に向いていった。
「んっ、くっ……ふーっ、」
体調は最悪だった。
PCに向かって仕事をしていても、胸もシャツに擦れて集中できない。
布越しにカリカリと引っかいてみるが、もどかしさが増すばかりだ。
汗をかいたのか、シャツもぐっしょりと濡れている。
尻穴も乳首も疼いて仕方がないし、甘ったるいメスの匂いがまとわりついて離れない。
結局、会社を早退することになった。
『今日も雑談はじめていきま~す』
夜、自室でぼんやりとした状態でPCの配信画面を眺める。
帰宅してからずっと、衝動のままにディルドを尻穴に突き込み、胸を揉んで……それでも求め続ける身体を抱えて、どうしようもない時間を過ごしていた。
それでも、彼女の配信は自然とつけていた。
アナル開発と同じように、ライブ画面を眺めるのも日課になっていたようだ。
『そういえば、この中にメスイキを経験した人ってどれくがいいるんですかね』
配信内容を聴いていて、ふときっかけを思い返す。
この配信を見ていて、どんどんのめり込んでいったんだっけ。
うまく言葉にできないけれど、今の自分がどうすればいいのか……答えがここにあるような気がする。
今までずっと観る専とも呼べる状態だったが、いい機会かもしれない。
緊張でわずかに震える指でコメントを打つ。
「アナル開発のしすぎでエロい身体にはなったのですが、仕事に支障が出そうです」
相談のような、報告のような、どちらともつかないコメント。
アナルオナニー狂いになったとか、ありのままを書いたら顰蹙を買うんじゃないかと躊躇ったゆえのものだ。
『あ、コメントが……アナル開発された方みたい』
数秒のラグをおいて、書き込みに気づいたようだ。
読み上げて、少しだけ考えているような時間が流れて……口を開いた。
『配信者になればいいんじゃないですかね』
「……え?」
予想外の答えに思わず声が漏れる。
『開発されたアナルにメスらしい身体だったら、マスクを着けて配信するだけでも人は集まると思いますし』
『むしろ巨乳を見せつけてオナった方が魅力になりそうかなって』
配信のネタにしつつ、笑いながら語る彼女。
しかし……送った張本人は固まったままだった。
(自分が、配信を……?)
いつも観る側だった、画面の向こう側。
そこに自分が立つという、考えもしなかった選択肢。
そして、それ以上に。
アナルでイくのを仕事にできる……どこかずっとつきまとっていた負い目が、正当化されていく。
ピアノの音を聴きながら、ぞくぞくとした興奮に身を任せていた。
◆ ◆ ◆
『は~い、皆さんこんばんは~』
アダルト配信用の動画サイト。
画面に映っているのは1人暮らしとおぼしき広さで簡素な部屋。
そこの中心にいるのは3Dモデルではなく、生身の身体の配信者だった。
『こんばんは~』
黒マスクを着けているが、顔立ちはとても中性的なのが伺える。
スラリとしたスタイルをしつつも尻がデカく、むっちりとした下半身がプロポーションの中でも主張している。
しかし──
「うわ」「デッカ」「これが新人?」
まず目を引くのは、その胸だろう。
顔よりも大きく、それでいて垂れずに丸々とせり出したエロ爆乳。
画面を見た瞬間イヤでも視界に入ってくる乳房の存在に、一気に盛り上がる配信のコメント欄。
ただ、時間が経つにつれてそこに困惑の色が滲んでいく。
ぶるんっ!
「ウソだろ…」「マジの男?」「やっば」
原因は、胸の下に鎮座していたモノ。
股間から生えた巨根が、彼の肉体が男であることを物語っていた。
身体の持ち主はそんな反応も織り込み済みのようで、自分の身体に注目が集まっていることに満足そうに目を細める。
『オナニーばっかりしてたら、おっきくなってきちゃってぇ~』
男だと分かる声質でありつつも、甘ったるく高めのメス声で喋る配信者。
『ところてん射精も見やすいし、揺れるのもエロいでしょ?』
軽く付け根を揺らすと、ぶるぶると亀頭が重たげに左右に振れる。
気持ちいいことを示すように、鈴口からジワリと先走りが滲む。
『このまま大きく育って、セルフパイズリできたらいいな~って』
巨乳と巨根という相反する属性を併せ持った、倒錯した肉体。
しかし、それだけでは終わらない。
『でも……メインはこっちかな♪』
寝転がりながら足を上げた、いわゆるまんぐり返しの体勢になりつつ尻をカメラに向けて見せつける。
むっちりと肉厚な尻たぶをかき分けるように両手で開くと──
グポォッ……
映ったのは、縦に割れたアナルだった。
使い込まれたそこは、挿入したものを咥えられるようにぷっくりと肉厚になり、本来あるはずのシワすら伸びきっている。
さらに奥には艶やかなピンク色をした肉ヒダが、折り重なるように見えている。
『立派なケツマンコでしょ?』
画面いっぱいに映っている股間。
存在感を放つ男性器からアナルの間に割れ目はなく、蟻の戸渡たりと呼ばれるラインがあるだけだ。
誤魔化しようのない性別と、女性の秘裂よりもさらに下についた挿入口。
透明な液体を滴らせて、妖花のように雄を誘っている彼の性器だ。
『じゃあ、アナニーはじめていきますね』
姿勢を戻して画角の外から取り出したのは、極太の男性器を模したディルドだった。
太さも長さも子供の腕ほどはありそうで、表面にはボコボコとした凹凸が画面ごしにも分かるほど大胆についている。
『最近買ったお気に入りのディルドで~す♡』
造り物の男根を見せつけながら、頬ずりをする配信者。
エロマンガの竿役でも、ここまで立派な逸物に描かれているものはそういないだろう。
根元の吸盤で床に立てると、その大きさと長さがより際立って見えてくる。
その上にまたがった彼は、ゆっくりと腰を下ろしていった。
『んっ』
ズブブッ……!
腕よりも太いディルドを飲み込んでいく。
わずかに震える太腿は、緊張ではなく悦びからなのだろう。
そして降りていく身体の動きにあわせて、ボコリと下腹部が盛り上がっていく。
盛り上がりはへそ上を超え、下乳の手前あたりまで迫ったところで止まった。
根元まで飲み込んだ尻は、床の上でむっちりとたわんでいる。
『あ”っ、お”っ……おほっ……♡』
ビクビクとけいれんしながら絶頂している配信者。
甘勃ちしたペニスからはボタボタと精液が漏れだし、フローリングの床に白濁した水たまりを作っていく。
凄まじい快感だということが、全身の震えと真上を向いたままのアヘ顔からこれでもかと伝わってくる。
ジワァ……
ぼってりと肥大化した乳首から、乳白色の液体が滲みだした。
そのまま乳輪を伝い、白い河をつくりながら下乳を滴り落ちていく。
上半身を震わせながら、自分の胸を見下ろす。
『母乳も出てきちゃった……♡』
開いていた両手を自らの乳房にあてて、
だぷだぷと揺らしながら画面に向けて見せつける。
両手で搾るように圧力をかけて乳首の方へとしごきあげ──
『お”っ♡』
プピュルルルッ!
母乳が勢いよく噴き出した。
むっちりとした肢体が、汗とミルクで濡れていく。
『このまま、もっとぉ……んっ♡あはっ♡』
今度は乳房を弄りながら、腰を浮かせてディルドを引き抜いていく。
咥えた玩具を離したくないかのように、唇のように伸びるケツマンコ。
ディルドの先端の部分が見えるギリギリのところで動きを止め、ふたたび身体を床に降ろしていく。
『いっ♡あ”っ♡これやばっ♡んお”お”っ♡♡』
ジュプッ、グチュッ、プシッ、ビュルルッ!!!
メスとしての嬌声、そしてガチイキによるはしたないオホ声を上げながらも快楽に全身を震わせる。
身体を上下させるたび、乳肉をしごいて射乳するたび、メスイキを繰り返す。
1時間にも満たない時間ではあったが、濃厚な配信だった。
『ふ~っ♡』
ズロロォ……ッ!
満足げな声とともに、アナルに挿入していたものを引き抜いていく。
だぷだぷと揺れながら持ち上がる尻が存在した場所には、床に直立したままの、腸液でぬらついたディルドが生えていた。
それを受け入れていたアナル……未だに閉じ切っていない肉孔は、最初に見せつけたとき以上に大きく淫靡に口を開けている。
『今日はこのぐらいにしておこうかな。観ている皆はどうだったかな~?』
カメラと配信画面に近づいて、ざっとコメントを確認していく。
人数もかなり増えているようだし、好評
常識からかけ離れた肢体と行為に困惑しているものも見られるが、その奥底には自分を凝視し興奮している様が滲んでいる。
『たのしんでくれたみたいでよかった~♡』
イきまくったばかりだというのに、ゾクゾクとした興奮が背筋を這い上がってくる。
目で追いかけている中でふと──
「どうやったらこんな身体になれんだよ」
という呆れとも賞賛ともつかないコメントが目に留まった。
端的な文面から伝わる、この身体への興味。
アナルを開発して、乳房を肥大させて、メスの疼きと快楽にまみれたこの肉体への関心を向けられている。
同時に、自分が初めて興味を持ったときを思い出す。
そのときまで、ほんの少し前までは、自分もまた画面の向こうでコメントを打っている視聴者と何ら変わらない普通の男だったのだ。
『アナル開発に興味があるなら、最初は小さいものから初めてね』
自分が使ったようなディルドを、初心者が挿れようとは思わないだろうが……と思いつつも注意事項を述べていく。
そこでふと、彼は何かを思いついたようにニンマリと笑みを浮かべる。
『そうだ、私が見てた配信者なんだけど……』
そう言いながら、彼女のリンクを貼った。