魔法少女落第
🕑 Added 2019-08-31 00:09:50 +0000 UTC
「前々から気になってたんだよねー」
怪しげに光る液体で満ちる注射器を手に、敵幹部は無邪気に笑った。
魔法少女である私としたことが、迂闊だった。戦闘の最中、一瞬気が緩んだすきに敵の攻撃に巻かれ、意識を失い気づいたら敵のアジトにいた。
手足は拘束されており、身動きが取れない。
「魔法少女って、女の子じゃなくなっても『少女』って言えるのかなあ?」
「何を言って…」
反抗の言葉を口に仕掛けた私の腕を、敵幹部が乱暴に掴む。びくりと体が震えた。
「まあそんなわけで、ちょっと君には女の子やめてもらおうかなって思います」
「や、やめて! 離して…っ!」
ちくり、と肌に痛みが走った。私の腕に容赦なく突き刺さり、体に蛍光色の液体が注入される。
「あはっ、いい顔。すぐに胸も無くなっちゃくし、オチンチンも生えてくるから安心してね」
「オ、オチンチンって…っ!?」
敵幹部の言葉を聞き終わる前に、ぞくりと体に震えが走った。
乳首が妙にくすぐったくなり、ぴんと起きあがっているのを感じる。両腕を拘束されているため服をはだけて確認することもできないが、妙に先端の感覚が敏感になっているのを感じた。
自然に息も荒くなる。頰が熱い。敵幹部はニヤニヤしながら私のことを見つめていた。
「きみも直接見た方が楽しいかもね。自分が女の子じゃなくなっていくところ」
そう言って、フリルがあしらわれた私の魔法少女衣装の胸元に手をかけて、やや乱暴に引きちぎった。
「いやぁっ!?」
露わになった私の胸元、しっかり私の双丘を支えていてくれていたブラジャーの下には虚しい断崖絶壁しかなく、両胸の乳首だけが真っ平らなまな板の上に心もとなげに乗っていた。
「おお、変化早いじゃん。ってことは次は…」
敵幹部が私の下半身に目を向けた。
実際に、さっきから股間がむずむずするのを感じていた。
クリトリスが疼く。先ほどの乳首の比にならないほどのもどかしさと、全身の血流がそこに集まっていくようにびく、びくと脈打っているのを感じる。
「下も脱がせてあげるからねー」
「お願い、もうやめて…」
そう懇願した声はいつのまにか低く、かすれていた。自分の喉から出た音にびっくりして、思わず息を飲む。
「その声で言われるとなんかオカマちゃんみたいだね。まあ実際、もう7割くらいはオカマちゃんなんだけどさ、君」
「やだ…私は女の子で、魔法少女なのに…」
そう答える声は、敵に言われずとも、ナヨナヨした男のものであることは私自身が一番痛感していた。
敵幹部の手が私の下半身に伸びる。
スカートをたくし上げて、その下のドロワーズが露わになると、小さいながらも生地をつき上げる奇妙な突起が生じはじめていることが目視でもわかった。
私自身、自分の体の一部が伸びて、次第に固く、大きくなりつつあるのを肌感覚で感じていた。
「やだよお…私のクリトリス、おっきくならないでよ…」
「いやクリトリスじゃないから。もうペニスだからね、君男なんだから」
「違…っ!?!?」
否定しかけた言葉を遮り、プラン…とクリトリスのもっと奥に袋が垂れ下がる感覚があった。二つのボールを含んだような重量感のあるそれは、ゆっくりと蠢いて、私の体の変化を加速させている感覚があった。
じわりとクリトリスの先端が濡れる。もはや手で握りしめられるほど大きく、固くなって私の股間から立ち上がってしまったそれは、クリトリスと呼ぶには……
「あとは射精してくれれば完了だね。ああ安心してね、一回出しちゃったらもう二度と元には戻れないから」
「えっ!!」
ドロワーズを下から突き上げる私の…アレは、布地にもしみをつくり、今にも爆発しそうにびく、びくと震えている。その付け根に垂れ下がっている二つの玉を含んだ袋は、ゆったりとひくついて吹き上げるべき精液を生産し続けている。
(やだっ、やなのに、腰、切ない…触りたいよお…)
固くなった私の股間。
触ったらどれだけ気持ちいいんだろう。
そんなことしたら絶対にいけないってわかってるのに、狂おしい衝動で私の頭はおかしくなりそうだった。
「そろそろ限界みたいだね。それ、拘束といてあげるから、自分で自分のこと男にしちゃえ」
敵幹部が指を鳴らすと、手の拘束がとけ、私の両手は自由になる。逃げ出したり、敵に攻撃する絶好のチャンスだというのに私の手は言うことを聞かず、まっすぐに股間の棒に伸びた。
恐る恐る握り締める。
「ひゃんっ!」
電撃が走るような快感に目の前がくらくらした。握った手を動かせば、愛液に勝るとも劣らないほどの量の液が先端から溢れる。
「あーあ、情けない。オチンチンの快楽に取り憑かれて、すっかり男だね。そのままみっともなく、精通しちゃえ!」
「ああっ、出っ、出るっ、出ちゃう、やだ、私、男になっちゃう…!!」
敵の嘲笑の中、私はもう何も考えられなくなって、今や完全に男の性器と化してしまった自分の先端から、白い液体を吐き出した。
魔法少女の力を失い、似合わないフリルの衣装に身を包み、ただ虚しく性を吐き出すだけの一人の変態女装男がこの世に誕生した瞬間であった。